雑録

ひぐらしのなく頃に業 第12話「口先の魔術師前原圭一の真骨頂」の感想・レビュー

左派系社会運動をしていたら村を牛耳る保守勢力に圧力をかけられる話。
北条沙都子を救うため児童相談所に対して集団で陳情を繰り返す毎日。
しかし役所と補助金でズブズブの町会に手が回り圭一たちの運動を邪魔しに来る。
圭一は一発演説をぶって町会を味方につけると今度は村の当主園崎家へ乗り込む。
村の因習の根源となっていたのは園崎家だが鬼婆もまた求心力低下を恐れていたのだ。
雁字搦めになっていた糸を新しき風の前原圭一が解きほぐす。
ホントは誰もが共同体の同調圧力に怯えていただけなんだよという話。

前原圭一の弁論が村の旧慣をぶっ潰す!場面が見どころ

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  • 共同体内部の同調圧力を知れ!
    • 北条沙都子児童虐待問題解決のために社会運動に身を投じる前原圭一。1960年代なら安保闘争とかで赤く染まってしまいそうですが、そのエネルギーは村の因習の打破に向かいます。なんと市役所と癒着し補助金でズブズブになっている町会からストップがかかるのです。公務員たちは圭一たちの動きを止められないと知ると搦手を使ってきたのですね。ここからが前原圭一の真骨頂であり、町会を相手取り演説をかまします。これによって雛見沢の人々が北条家を避けるのは、北条家と関わることで自分にも火の粉が降りかかることを恐れているだけで、誰も自ら北条家を嫌っているわけではなかったのです。また北条家を嫌う筆頭となっている園崎家当主の鬼婆も、北条家を許すことで造反が起こり自分の求心力が失われることを恐れていただけなのでした。このような閉塞状況に風穴を開けるのが前原圭一であり鬼婆相手に、村の因習と構造的欠陥を指摘し、翻意を促すのです。圭一の口先の魔術はついに雛見沢全体を動かすことになり因習を打破します。今回だけで言うと物凄い圭一の台詞量。ノベルゲーで読んでいた時とはまた違った雰囲気を味わえますね。ラストは古出梨花の運命からの脱却の決意表明タイム。ドスを聞かせた?声と媚びた萌え声を瞬時に使い分けるベテラン声優の年季入った演技が見どころとなっています。

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