雑録

国史概説

国史概説EX003 試験after 国史概説の試験では実際には何が問われたか?

さて、前日までに論点整理とその解答を用意して試験に臨んだわけですが、実際に出題されたのは以下の通りでした。 想定の範囲内の問題だったので、適切に処理できたのですが、やはり時間はギリギリでした。 大論述(2000字程度)×4は90分だと結構きついですね…

国史概説EX002 試験対策(2)【試験問題予想】

昨日、全12回分の論点整理と予想問題を作ったので、模範解答も用意した。 試験問題を見てから論理を組み立てるようでは、絶対に試験時間内に解き終わらないであろう。 試験が開始する前に、試験はもう始まっているのである。 大問1:中世 日本における歴史学…

国史概説EX001 試験対策(1) 全12回分 論点整理

試験対策覚え書き 試験対策は、漫然とノートを見返したり、まとめたりしただけでは効果は薄い(眺めるだけや手の運動なだけになる)。 また、理解(インプット)だけでしても、実際に試験会場で論述(アウトプット)できるかは、別問題である。 そのため講義ノート…

国史概説012「昭和と平成史」(最終回)

今回のテーマ 戦後札幌経済史から昭和史と平成史を見る! はじめに 0-1 戦後経済史の時期区分 戦後改革・復興 1945年〜1955年 高度成長期 1956年〜1973年 低成長期 1974年〜1990年 (バブル経済 86年12月91年1月 51か月間) →バブルの名称は終わった後の呼称 …

国史概説011「昭和(2) 植民地工業化論」

(1)統治者たちの植民地研究 戦前日本は植民地を持っていたので、植民地研究が行われていた。 (1)-1.満洲 外地は朝鮮、台湾、樺太、南洋群島(公式植民地) 微妙なのが関東州。日本が発表する統計だと関東州とは貿易 満洲は外国 満鉄附属地については日露戦争後…

国史概説010「昭和史(1)1930年代と戦争」

010〜012は昭和史関連 第1回 1930年代と戦争 第2回 植民地近代化論 第3回 北海道経済史 (1)戦争の区分と名称 1930年代当時における日本が起こした戦争の呼称 満洲事変 支那事変(日支事変) 大東亜戦争(共栄圏と結びついている) ※今現在歴史を研究する際 → 日…

国史概説009 明治国家の陸海軍は政党政治・総力戦体制に適応できず制度疲労して崩壊

今回のテーマ 日本の国家体制は戦時体制となるがそれはどのようにできてくるのか 1)組織 天皇の軍隊 → 皇軍 陸海軍は天皇に直属する軍隊 → ただ天皇の軍隊という言い方は、あくまでもタテマエとして天皇が率いているということになっているだけ。 天皇親政…

国史概説008 「明治国家は天皇超政だったから纏め役が必要で政党政治になったが、結局政党政治は滅び纏め役が不在となってしまった」

権力分立体制・内閣制度・政党政治 概要 明治国家は権力分立体制であり、それには必然性があった。 権力分立体制をまとめるために、内閣制度と政党政治があった。しかし政党政治は敗れ去り、纏め役が不在となってしまった。 前回の復習 根本的な矛盾 タテマ…

国史概説007 明治国家は天皇超政だし全然中央集権ではない件について

今回から(近代)の講義の趣旨 日本の近代史を構造的に理解するのに必要な知識について3回に分けてお話しする。 明治国家がどのような理念として作られその実態はどうだったのか? 判で押したように中央集権国家を目指してると習っているが我が国は全然中央集…

国史概説006 近世身分社会における触穢の観念について

4.被差別身分を考える 前回までの復習 領主的土地所有 → 将軍から封じられた土地から年貢を徴収する。蔵米知行制は実際に土地所有していなくても、領主的土地所有に内包される。 百姓的土地所有 → 土地で生産し、生産物から年貢を納める。身分として町人と…

国史概説005 身分制社会について 〜領主的土地所有と百姓的土地所有〜

1.身分制社会とは何か。 「民族」にもとづく身分制度 民族にもとづく 征服民族が被征服民族を劣位とする 「職能」にもとづく身分制度 職能にもとづく 同じ集団内で賤しい職業として賤視 差別とは その人が選べない その人の責任が全くない だから差別 生まれ…

国史概説004 近世史を考えるには

そもそも「日本」とは何か? 日本史の中で近世史がどのような特質を持っているのか? 身分の問題。日本近世史のなかで身分制度の問題を触れる。 日本の近世社会がもった特質にもつながる。今日は俯瞰的な話 そのあとは身分制度としての近世のはなし。 「日本…

国史概説003 書き換えられる歴史の具体的な事例について

自分の問題意識に「なぜ」を問いかけ、「根本思想」を育てよ! 前回までの復習 やったこと 歴史学のトレンド 時代区分論 歴史をなぜ書き直すのか → 自分自身を知る 今を知る 重要なのは「根本思想」 この世に対する問題意識 自分の生き方に対する問題意識 教…

国史概説002 時代区分論及び歴史に対する「問い」の話

前回 史学史を振り返る 時代区分論もちょっと入った 【2】時代区分論について 基本的に マルクス主義史観 社会構成体 発展段階説 古代-奴隷制 中世-封建制 近代-資本制 現在の認識では・・・「進歩していく」ことは考え難い マルクス史観はヨーロッパを軸に…

国史概説001「日本における歴史学研究の趨勢について」

【1】歴史学のトレンド 1.戦前 重野安繹・久米邦武らによる漢文編年史 漢学者:当時の漢学者はただ歴史書を読むだけでなく、中国由来の考証学(明末清初)を担う 歴史学はランケから始まるというイメージがあるが・・・日本ではそうではない。 水戸藩の『大…