雑録

極東

コレクション形成史からみる日露関係史? メモ

本研究会の趣旨 2011年からアイヌ・先住民研究センター(CAIS)とロシア科学アカデミー東洋古籍文献研究所(IOM)との共同研究が行われており、今回の研究会はその成果を発表する第2回目。 【近世】 ワシーリー・シェプキン「情報口としての松前・蝦夷地−近世に…

白木沢旭児「植民都市・安東の地域経済史-2つの帝国のはざまで-」(白木沢旭児編著『北東アジアにおける帝国と地域社会』北海道大学出版会、2017年、pp.95-140)

概要 中国と朝鮮との国境に位置する中国側の都市安東は、中華帝国及び日本帝国の双方から強い影響を受けつつ都市形成を遂げたため、特異性を有する都市。そのような植民都市・安東の歴史を通じて北東アジアの帝国と地域社会を考察するという内容。 目的 安東…

ディビッド・ウルフ/半谷史郎訳『ハルビン駅へ 日露中・交錯するロシア満洲の近代史』(講談社、2014)

ハルビンはロシア帝国の外部に位置したので、リベラルな思想が育まれ、それが帝国にフィードバックされたという内容。 本書の概要 鉄道建設を主題とする「鉄道帝国主義論」。 主たる特徴は東清鉄道がひきおこした国際競争。満洲問題はある種の「競争植民地主…

満蒙開拓青少年義勇軍 虎山義勇隊開拓団(満州国東安省林口県虎山)に関するメモ

参考文献 群馬満蒙開拓魂之塔建立三十周年記念誌編纂委員会編『群馬満蒙開拓魂之塔建立三十周年記念誌 希望に満ちた満蒙開拓と終戦』(群馬県拓友協会 2004 pp.269-282) 1.会の名称 虎山会 2.創立年月日 1973年3月25日 3.隊員の県別人員数(合計300人) 群馬県1…

個人メモ ロシア/極東地域における歴史教育に関する研究のためのメモ

問題意識とキーワード ロシア 極東 歴史教育 満州 満蒙開拓 ロシア・ソ連・満州・教育に関する研究者 中嶋 毅→教員紹介 :: 中嶋 毅 | 首都大学東京 立石 洋子→法学部 教員紹介 - 成蹊大学研究者データベース 論文 中嶋毅「満洲国北満学院の歴史 一九三八-一…

富田武『シベリア抑留』(中公新書、2016年)

この本の趣旨 従来の「シベリア抑留」概念を、歴史的にはソ連による自国民の強制労働から繙くことで深め、地理的には南樺太や北朝鮮など「ソ連管理地域」に、検討対象も軍人・軍属の捕虜中心から民間人抑留者に広げることによって、抑留研究を前進させようと…

相原秀起『知られざる日露国境を歩く』東洋書店、2015年

樺太、択捉、北千島(シュムシュ島・パラシムル島)にあった国境線をめぐるはなし。 著者が実際に旧国境線を訪問し、かつてそこにあった国境標石・碑文・旧跡を探す。 前半は樺太にあった国境標石を著者が探索・発見・保護・展示するまでの流れがメイン。 後半…

芝村裕吏『遥か凍土のカナン』(7)(星海社FICTIONS)の雑感

日露戦争から第一次世界大戦までを描いた架空戦史モノシリーズ最終巻。 印象としてはすごくダイジェストモード。 ロシア帝国の崩壊に乗じて東シベリア共和国を独立させましたよエンド。 6巻までの感想はこちら http://d.hatena.ne.jp/mmm000mmm/20160103/p1 …

芝村裕吏『遥か凍土のカナン』(星海社FICTIONS)の感想・レビュー

6巻でメインヒロインのオレーナを殺して退場させたので良くやった!!と狂喜したら最後に生きているフラグ。 見事に騙されてしまいましたとさ・・・。 まぁ生きてる伏線はかなり張られていましたけども。死体を主人公が確認していないとか醤油を使った似而非…

NHKスペシャル 満蒙開拓団はこうして送られた

満蒙開拓団で重要なのは東宮鐵男と加藤完治。移民を計画したのは東宮鐵男。当初はロシアのコサックを参考にして武装農民集団を構想していた。朝鮮人主体の武装農民を日本人の在郷軍人に率いさせようとしたのである。しかしこれに否を唱えたのは、加藤完治。…

ウスリー江以東の沿海州

/ 国家は創られた産物であり、国境という概念は西洋起源の主権国家体制によるものである。 イスラーム世界や東アジア世界では主権国家体制とは異なる国際秩序が敷かれていた。 そのため、西洋列強は主権国家体制に組み込むため国境画定条約を締結していく。 …