野良猫ハート

ノラと皇女と野良猫ハート2「アイリス・ディセンバー・アンクライ√」の感想・レビュー

故人を偲んで過去を紡ぎ、出自や生い立ちを学ぶことで自己同一性を確立する話。バカゲーと見せかけた歴史哲学ゲー。 ブッ飛んだヒロイン像に振り回されたり完全にノリと勢いだけのテキストが挿入されたりするなかで社会認識を扱います。 テーマとなっている…

ノラと皇女と野良猫ハート2「Extra Story のらとと1で攻略ヒロインだった人達」の感想・レビュー

ほぼ中身はない。閨の営みがそれぞれ1シーンずつオマケ程度に挿入されているだけのような感じ。 特に残念なのがシャチ√。前作では投げっぱなしにされたためExtraでのリベンジを期待していましたとも。 そしてExtraではリベンジを予感されるようなキャラが用…

ノラと皇女と野良猫ハート2「ユウラシア・オブ・エンド√」の感想・レビュー

学校でライブして終わり。シナリオが短くブツ切りであり数合わせのオマケのような感じ。 途中までは結構いい雰囲気であり、姉の陰に隠れていた妹の自立や同調魔法を丁寧に扱っていたのに。 なんか途中でブン投げられた感じ。のらとと1でもシャチ√が同じよう…

ノラと皇女と野良猫ハート2「ルーシア・オブ・エンド・サクラメント√」の感想・レビュー

面倒くさい系女騎士属性持ちの三姉妹長女が犬嫌いトラウマと家族間のわだかまりを克服する話。 不安定になりがちなルーシアに対しウザがられても最後まで傍に居て支えてあげようとする主人公くんがステキ。 妹へ愛情を注ぐと称しながらもコンプレックスを抱え、母…

ノラと皇女と野良猫ハート2「高田信千奈シナリオ」の感想・レビュー

家族ゲー。複雑な家庭環境にある極道一家高田家ファミリーが和解するおはなし。 父親は刑務所に入れられたノブチナは出所するまで10年間極道一家を盛り立ててきた。 しかし晴れて刑期が終わり出所した父はノブチナに家を出て堅気になれという。 父に対して反…

ノラと皇女と野良猫ハート2 体験版1.00の感想・レビュー

認識観測と存在忘却モノ。表面的にはギャグ要素の強いバカゲーなのですが、本質は哲学思想ゲー。 認識されて初めて存在できるとするならば、忘却されずに認識され続けるにはどうすれば良いのか? 逆ONEよろしく新ヒロインのアイリスは存在を忘れ去られる呪縛…

ノラと皇女と野良猫ハート「黒木未知」シナリオの感想・レビュー

母親に束縛されたハイパー面倒くさい少女を救済するはなし。黒木さんの面倒くささは折り紙付き。 シャチ√が短かったのに対し、黒木√は冗長であり精神にも重く圧し掛かりなかなか進みません。 最近「面倒くさい系」ヒロインのキャラクター表現がよく見られる…

ノラと皇女と野良猫ハート「明日原ユウキ」シナリオの感想・レビュー

社会不適合者たちの社会的連帯に関する話。私はこういう話に弱くてじんわりきてしまうんだなぁ。 貧困母子家庭で登校拒否になり不良に転落した後、這い上がって更生しても、黒歴史がにじりよる。 かつての不良集団が主人公くんをリンチし、バイト先の猫喫茶…

ノラと皇女と野良猫ハート「夕莉シャチ」シナリオの感想・レビュー

母親役から嫁にクラスチェンジするはなし。過去エピソードとフラグ構築はわりと面白い。 結ばれた後にシャチ人外設定は天界の気候制御装置ということが明かされプレイヤーを引き付けるのだが… 特にイベントも発生せずイチャラブしてそのままエンディングを迎…

ノラと皇女と野良猫ハート「パトリシア」シナリオの感想・レビュー

バカゲー・ギャグゲー・キャラゲーの皮を被った哲学ゲー。パト√では常識の非常性を扱う。 メインヒロインを冥界からやってきたという設定にすることで、現代文明を異なる観点から捉え直す。 基本的にはおバカなノリ。シリアス場面で胃が痛くなりかけた瞬間に…

ノラと皇女と野良猫ハート(体験版)の感想・レビュー

「死への存在」であることから目をそらし日常性に埋没する大衆を目覚めさせるはなし。 冥界からやってきたパトリシアちゃんが人間に対し滅びをもたらし死の尊さを啓蒙する。 テキストはぶっ飛んだギャグゲーバカゲーなのだが、要所要所に本格的なシリアス場…