哲学思想
故人を偲んで過去を紡ぎ、出自や生い立ちを学ぶことで自己同一性を確立する話。バカゲーと見せかけた歴史哲学ゲー。 ブッ飛んだヒロイン像に振り回されたり完全にノリと勢いだけのテキストが挿入されたりするなかで社会認識を扱います。 テーマとなっている…
並行世界を認識し、統合できる少女がどの世界線でも主人公くんと結ばれない事実を受容するはなし。 佐々木沙織は轟山サトリが多世界を認識できなかった世界線の姿。 しかし多世界を認識できない佐々木沙織はもう既に轟山サトリではないのだ。 轟山サトリは主…
恋は、重力!!恋を重力に見立て脳内「ビッグリップ」を阻止するはなし。 土織キスの前進は異能力保持者の失敗作であり、廃棄される寸前にウィルス実験に供された。 この寄生したウィルスがパンドラウィルス「ドゥルキス」であり「広がり」を求めた。 その「…
宇宙からの情報思念体が可能性を喪失した人間の脳に書き込まれたというはなし。 かつて「永遠の命」を得る方法に自分のコネクトームを空白人間の脳に書き込むという研究があった。 しかしある時、宇宙から飛ばされてきたコネクトームに空白人間は乗っ取られてしまった。 …
学園闘争でリーダーとなり多くの兵を死なせてしまった少女の悔恨を解き放つはなし。 歩は政府へ寝返っており、ほぼ不死の主人公くんに再蜂起させることで、力をつける前に早期に鎮圧されるよう仕向けていた。 (歩は、政府から命に背けば不特定の異能保持者…
バカゲーの皮をかぶった哲学思想ゲー。量子力学をモチーフに人間存在や世界を解釈する。 体験版では世界を変えるという主体的な意志決定の手段としてラブコメをすることが決定した。 製品版の個別√までの流れとしては何を題材にしてラブコメをするかが物語の…
「死への存在」であることから目をそらし日常性に埋没する大衆を目覚めさせるはなし。 冥界からやってきたパトリシアちゃんが人間に対し滅びをもたらし死の尊さを啓蒙する。 テキストはぶっ飛んだギャグゲーバカゲーなのだが、要所要所に本格的なシリアス場…
本編で作り上げた「永遠」を求めた可能性世界から脱出するはなし。 結衣姉さんと式子母さんは出エジプト編と同じく丁寧に作られている。 ギズモ√は出エジプト編で正史?となるので猫は人間になれないエンド。 柚はもともと現世編なのであっさりであり、琴子…
哲学思想ゲーファンディスク。本編のギズモ√の補完と背景設定の伏線回収が行われるはなし。 本編ギズモ√では唐突に打ち切られ現世でギズモに似た少女と結ばる尻切れトンボ展開だったが・・・ 琴子及びギズモと協力し無限ループを繰り返す世界から脱出し、ギ…
人類滅亡後、氷河期となった地球環境が人類生存に適するようになるまで、ループしながら地下空間で生活するはなし。 種の保存と人類の可能性としては火の鳥未来編や漫画版ナウシカと同じようなノリ。 閉鎖空間の中で3ヶ月間を記憶リセットしながらループし続…
哲学・思想ゲー。ギャングスタ=アルカディアは「個々人の人格の喪失について」。 近代的自我の確立を目指したのが明治日本なら近代的自我の喪失を受け入れるのが平成日本。 扱われるテーマ的にはハイデッガーの「ダス=マン」に近いのかな? 最終的には「選択…
ギャングスタ=アルカディアは形而上学的存在の人間への介入。 人類が営む生活に対して、神や天使が介入することは、人間が主体性を喪失するということ。 例え人間が誤った道のりを進み、滅亡してしまうとしても、滅びるに任せれば良い。 主体性を無くすが故…
ギャングスタリパブリカは「思想対決」がテーマで「ループ」で味付けがなされている。 第一部では少し変わったキャラがダラダラと日常を繰り広げるだけだが、そこはぐっと我慢。 第二部では物語の世界観が明かされていき、ヒロイン達が自分の思想信条を引っ…
なつくもゆるるは、終末思想を扱った未来形SFモノ。 10の72乗年後の宇宙が膨張して消滅する世界で人類を生き延びさせよ。 重力を主題とした学園異能バトル、生態系における生命が生きる意味、ループにおける思考実験。 別宇宙の未来で新生人類が生き残れるよ…
『猫撫でディストーション』が面白かったのでプレイ。 ギャングスタリパブリカは篤志部(ボランティア部)の活動をするはなし。 ダラダラとした面白みのないイベントがのっぺりと続くかと思いきや・・・ 素直クールな超然としたヒロインが糞真面目に「救世主」…
暴力系少女と高飛車系富裕階層女を広い許容力で受け入れる話。 ぶっ飛んだ設定かつ強引なテキストで物語を引っ張り続ける。 トートツに「四国でエヒメが好き」とか「長縄はDNA構造」とか言い出す。 馬鹿ゲーだがシリアスっぽくなる所もあり割と楽しめた。 らぶお…
風水やタロット、神道や占星術を扱った作品。 各ヒロインがそれぞれ一つのオカルティックな要素を含ませている。 体験版の特性かもしれないが、描写がぶった切られて次の場面に飛ぶこともある。 主人公は、人間が信じている非合理的な宗教に関わっていくこと…
こま切れ時間の暇つぶしにチマチマやりながら半年かけてクリア。 わりと膨大なテキスト量なので、時間を潰すにはもってこい。 話のテーマは、「正義は自己の正当化の押し付けに過ぎない」というはなし。 政治・経済・歴史・伝統・文学・哲学・宗教・思想など…
『はるまで、くるる。』は「ぬきげぇ」の皮を被った箱庭的ループ哲学?ゲー。 最初はホント何でクリックしてるんだろーね?という気分になるが。 「閉鎖空間において記憶喪失状態で放置された人間がどのような行動を取るか」が主題。 それを観測者が3ヶ月間…
猫撫ディストーションは、哲学的世界認識のおはなし。 妹死んで、家族崩壊。失われた二十年、生存理由の証明、アイデンティティ拡散。 生きる意味を失った無職ニートが、世界を創造する。 社会的存在としての人間の在り方とは何か。 前作の流れと体験版の内容…
こいとれは恋愛とは何かを知るために奮闘する青春群像。 普通の人は考えないで恋愛するけどそれを真剣に考えるということは何か欠陥を抱えているから。 女を救い、承認されることで救われる為に、レッツ少女救済!! 星空のメモリアが面白かったのでライター…