Heritage Tourism Planning & Management

Heritage tourism(014~015)【発表】「歴史教育とコンテンツツーリズムとヘリテージツーリズムの融合」

ヘリテージツーリズム論演習のラストは、各々が作ったツアープランの発表でした。 ちなみに私が作ったプランはこれ【↓】 h30shimotsuki14.hatenablog.com5分発表・5分質疑応答ということで、以下は発表前に作っておいた原稿メモ。勿論発表の時は何も見ずにや…

Heritage tourism(013-B part)【議論】「札幌市街地においてアイヌ文化を観光資源とするにはどうすればよいか。」

今回のヘリテージツーリズム論演習は、前回の巡検を踏まえ「札幌市街地においてアイヌ文化を観光資源とするにはどうすればよいか」を議論するという内容。 余談メモ:東北のアイヌの地名 最終課題は札幌でない地域を取り扱っても良い。例えば、東北地方にも…

Heritage tourism(013-A part)【予習・下調べ】「先住民族を観光資源として利用することの問題点~所謂「観光アイヌ」について~」

現在受講しているヘリテージツーリズム論演習では、「先住民族の文化継承を目的としたツーリズムの在り方」が特に重要視されている。 2020年アイヌブーム 北海道では2020年にオープンするウポポイ(民族共生象徴空間)を始め、ゴールデンカムイのコンテンツツ…

Heritage tourism(012)【巡検】「札幌駅周辺においてアイヌ文化に触れられる場所&アイヌグッズ購入可能場所」

札幌駅周辺でアイヌ文化に触れられる場所はあるが、その場所が市民や観光客に認知され、有効に機能しているかと言われればそうではない。で、あるならば、どうすれば有効活用できるか?という問題。 問題の所在 札幌駅におけるアイヌ文化 今回の課題は、「札…

Heritage tourism(Extra003) 札幌市琴似「ヘリテージ&コンテンツ」ツーリズム

アイヌのハッサムコタン、入植と屯田兵村、近代工業(缶詰工場)、京アニ版『Kanon』の美坂栞ルートを題材にしたツアーコースです。 コース(JR琴似駅から地下鉄東西線琴似駅までのウォーキング) JR琴似駅→日本食品製造合資会社旧工場→八軒会館→琴似本通り→桑園…

Heritage tourism(Extra002)「コンテンツツーリズム 札幌琴似編(Kanon栞√と屯田兵村)」

※作成中 前回までのあらすじ 演習の課題で、札幌農学校関連遺産~札幌市街地エリアのツアーを作成したが、類例が散見されるルートだったので作り直すことになった。それ故、今度は、琴似屯田兵村→円山→伏見稲荷神社→藻岩山でルートを組んだ。今回はそのうち…

Heritage tourism(Extra001)残骸!ヘリテージツーリズム論演習の課題作成で没ネタとなったもの。

「札幌市内でアイヌ文化・歴史・地名等を体感できるツアーコース」を作ることが最終課題として与えられている。私はコンテンツ―リズムとヘリテージツーリズムと教科教育の融合を目指し、下記のコースを想定していたのだが・・・。参考文献を呼んでいたら、も…

Heritage tourism(010)-(011)【巡検】「ヘリテージツーリズムにおけるチャシ群の活用」

目次 0.問題の所在 天神山チャシ跡を踏査して 1.そもそもチャシとは何か? 2.チャシ群を活用した観光開発の現況~「根室半島チャシ群跡」~ 2-①ブランド化と価値付け 2-②歴史的価値付け 2-②-A)オホーツク文化 2-②-B)アイヌ蜂起史 2-②-C)日露関係史 2-③いわゆ…

Heritage tourism(009)【体験型講座】「先住民族の文化の伝え方~ポジティブアイヌのモノづくり活用編~」

ヘリテージツーリズム論演習では、「先住民族の歴史・文化・現在に関するアクセス手段としてのツーリズム」を学習しているわけだが、何よりも先住民族の方々の想いが重要だということで、アイヌの方々のワークショップに参加した。 目次 ポジティブアイヌ ペ…

Heritage tourism(008)【巡検】「円山の聖地三重構造に見る植民地都市としての札幌」

今回の授業は「円山公園の巡検」。先住民(アイヌ)、本国政府(明治政府)、入植者(民衆)が「円山」という地域をそれぞれ「聖地」と見なしていることを、実地で体験した。巡検では「円山」という観光資源から、「北海道開拓が近代日本の国民国家形成と帝国的膨…

Heritage tourism(007)【巡検】「キャンパス・エコミュージアム構想」

大学構内をエコミュージアム*1と考えた時のディスカバリー・トレイルの一事例を体験した。 目次 1.講義概要 2.課題「3種類のトレイルのセクショナリズムとパネル問題」 2-(1).各トレイルの展示パネルの体系的な把握が出来ていない。 2-(2).公式情報へのア…

Heritage tourism(006)【巡検】「サクシュコトニ川の源流と農学校関連遺産群」

今回の講義はキャンパス南部周辺の巡検であり、サクシュコトニ川の源流と農学校関連遺産群を中心に回った。ここでは時系列順に各地で発見したこと等をまとめていく。 1.クエスト「サクシュコトニ川の源流と北大中央ローンの間の河川跡を探せ!」 (1)コンテン…

Heritage tourism(005)【巡検】「植物園における動植物の文化的意味」

本日のヘリテージツーリズム論演習は植物園のフィールドワークでした。 課題は植物園における動植物がどのような文化的意味を持つかを考察すること。 (あと植物園内における竪穴住居跡を見つけること) 単純に自然遺産として考えるのではなく文化的文脈に位置…

Heritage tourism(004)【講演】「Indigenous tourismを扱う際の問題点」

文化遺産を観光資源にするヘリテージツーリズム。 近年の北海道の場合、アイヌ民族を観光対象とする政策を展開しています。 →https://ainu-upopoy.jp/ つまりは先住民族観光「Indigenous tourism」と切っても切り離せないのです。 以上の理由により、今回は…

Heritage tourism(003)【講義】「Indigenous tourismの考え方」

ツーリズムは単なる観光資源の消費ではなく「文化的交流」。文化遺産を価値づけし、その重要性と保護の必要性をコミュニティ並びにビジター双方に理解してもらう。ツーリズムを通して、社会的・財政的・政治的な支持を得ていく。 導入 一般のアイヌの方 「庶…

Heritage tourism(002)【巡検】「遺跡保存庭園とモデルバーン」

フィールドワークレポート 1.無主地問題について 1-1.土地奪取の記憶 1-1-1.説明版を考え直す(奪取後の歴史の書き換え) 遺跡保存庭園の案内板では、竪穴住居が奈良時代末~平安時代にかけて作られたと記されている。しかし、この竪穴住居で暮らしたのは和人…

Heritage tourism(001)【講義】「フロンティアとコロニー~先住民族としてのアイヌ~」

蝦夷地は江戸時代後半から帝国主義下における日本とロシアの「無主の地」の取り合いの歴史。 開拓使と侵略史は表裏一体であり、「フロンティア」の語の背景には「無主の地」の発想がある。 和人がアイヌ人を文化遺産として観光資源化する際には、注意が必要…