近現代北海道史

高橋昭夫「第Ⅳ章 戦後北海道の光と影(現代)」 関秀志他『新版 北海道の歴史 下』2006年、283-387頁

第一節 戦争・敗戦 一、北海道空襲 及び 二、敗戦 第二節 米ソの影・米軍占領と北方領土 一、飢えとヤミ市 二、米軍が上陸、間接統治 三、北海道社会党の実力 四、農地改革 五、北方領土返還をめざし 第三節 田中道政とその時代 一、初めての民選長官誕生 二…

「MOVE ON 北海道」の実態調査~『北へ。』は具体的にどのような観光振興を行ったのか~

拓銀経営破綻後、深刻な不況に陥った北海道経済を立て直すために行われた運動が「MOVE ON 北海道」。コンテンツツーリズム論的に重要なテーマであり、98年の時点でコンテンツによる観光振興と地域活性化を、企業と提携して目指したことに歴史的な意義があり…

【史料】90年代末期~ゼロ年代前半における当時の新聞報道の『北へ。』に関する記事

コンテンツツーリズム論演習で使う用のメモ。 当時の新聞報道を読んでいると、拓銀の経営破綻により深刻な不況となった北海道経済を再生するため他都府県からの観光客誘致を狙ったゲームだったことが分かる。 【目次】『北へ。』に関する各新聞記事 1998年 …

Heritage tourism(008)【巡検】「円山の聖地三重構造に見る植民地都市としての札幌」

今回の授業は「円山公園の巡検」。先住民(アイヌ)、本国政府(明治政府)、入植者(民衆)が「円山」という地域をそれぞれ「聖地」と見なしていることを、実地で体験した。巡検では「円山」という観光資源から、「北海道開拓が近代日本の国民国家形成と帝国的膨…

Heritage tourism(006)【巡検】「サクシュコトニ川の源流と農学校関連遺産群」

今回の講義はキャンパス南部周辺の巡検であり、サクシュコトニ川の源流と農学校関連遺産群を中心に回った。ここでは時系列順に各地で発見したこと等をまとめていく。 1.クエスト「サクシュコトニ川の源流と北大中央ローンの間の河川跡を探せ!」 (1)コンテン…

加藤克「植物園における歴史的資産の保存活用」(『北海道大学歴史的資産保存活用シンポジウム報告書』、北海道大学施設・環境計画室、2016、17-24頁)

要旨 現在の段階では無価値かもしれないが、時が経てば後世の人間にとっては価値がある。それ故、文化財の価値とか歴史的価値というのは、一つの見方、今の見方だけで考えてはいけない。歴史的資産とは作り上げてこなければできないものである。 「情報」が…

Heritage tourism(002)【巡検】「遺跡保存庭園とモデルバーン」

フィールドワークレポート 1.無主地問題について 1-1.土地奪取の記憶 1-1-1.説明版を考え直す(奪取後の歴史の書き換え) 遺跡保存庭園の案内板では、竪穴住居が奈良時代末~平安時代にかけて作られたと記されている。しかし、この竪穴住居で暮らしたのは和人…

Heritage tourism(001)【講義】「フロンティアとコロニー~先住民族としてのアイヌ~」

蝦夷地は江戸時代後半から帝国主義下における日本とロシアの「無主の地」の取り合いの歴史。 開拓使と侵略史は表裏一体であり、「フロンティア」の語の背景には「無主の地」の発想がある。 和人がアイヌ人を文化遺産として観光資源化する際には、注意が必要…

実地視察「札幌雪祭りにおけるキャラクターIPとしての初音ミク」

コンテンツツーリズムを研究しているのなら地域イベントの実地視察は必須。 と、いうことでキャラクターIPの一事例として、雪ミクを見てきました。 (※ここでのIPとはintellectual propertyで知的財産権のこと) 「雪ミク」という初音ミクから派生したキャラク…

竹野学「植民地開拓と「北海道の経験」―植民学における「北大学派」―」(『北大百二十五年史』論文・資料編、2003年、163-201頁)

帝国主義的な植民地拡張政策をとると、被支配民族が覚醒しナショナリズムが昂揚して対立が激化する。これを解決するためには母国民の移住土着が必要である。また日本は土地問題を抱えており寄生地主制により狭隘な土地しか持たない零細農民は小作農とならざ…

長岡新吉「北大における満蒙研究」(『北大百年史』通説、1982、746-761頁)

満蒙研究において東大、京大の農学部とは異なる北大の独自性を指摘している。 一 1932(昭和7)1月 関東軍統治部主催「満蒙における法制及経済政策諮問会議」in奉天 4つの部会 (1)法制、(2)幣制・金融、(3)関税・税制・専売制、(4)産業 北大教授の参加 上記産…

Document study method(012)「The document of history of university」

北海道大学125年史編集室編『北大の125年』(北海道大学、2001年)の4章「戦争と北大」 1節「昭和恐慌から戦時体制へ」 を叙述する際に使用した史資料について 「軍事研究と研究体制の再編」 戦争と大学のテーマ 大抵学徒出陣が主題となる。大学とは被害者論に…

船津功「十五年戦争と道民」(『北海道の歴史』山川出版社、2010、pp.275-298)

1.北海道第二期拓殖計画 恐慌と凶作● 第二期拓殖計画 目指されたもの →米不足、人口過剰の全国的な社会矛盾の解決策の一つが北海道拓殖に求められ、拓殖段階より府県並みの北海道が目指された。 目標と現実 目標 耕地158万町歩(米産700万石) 牛馬合計100万頭…

『アメイジング・グレイス』「グランドエンド」の感想・レビュー

ループもの。12月を繰り返しながらクリスマスに発生する惨劇を救え!! ヒロインを攻略しながら謎を解き明かしていきグランドエンドに至る。 フラグへしおり方式で、ヒロインを攻略するとタイトル画面へ戻される仕組み。 箱庭世界を創造している支配者は誰な…

Document study method(009)「The documents used in editing "New history of Sapporo city"」

1.Summary of the document investigation. (0)自治体史 日本では地方自治体が地域の歴史を編纂している。中国で盛んにおこなわれていた。地方政府が歴史の本を出版しており、明清時代からの文献が残っている。日本では、明治になってから。幕藩体制の時代に…

Document study method(008)「The documents of Korean forcible escort in North sea road 」

1.朝鮮人強制連行問題の現在 最近の問題 元徴用工へ賠償確定 韓国最高裁 日韓協定の対象外、新日鉄住金に命令 ※判決が妥当なのかどうかという問題 【日本の世論】韓国がおかしくなっていて最高裁判所は世論におされて信じられない報道をした。 日韓協定とは …