自己肯定
転勤族のために故郷を持てず自己肯定感が極端に低くなってしまった少女の話。 引っ越しを繰り返した少女が転入先に馴染むためには郷に従うしかなかった。 積極的に雑用を買って出て便利屋認定されることで居場所を得たのである。 そのため面倒ごとを押し付け…
斉須利成の過去を回収するためだけの装置。長い割には中身スカスカで途中で何度か寝てしまった。 良かった探しをすると「主人公が利成の代替品であるが故に女を受け入れようとした事が暴露される描写」。 自己の存在理由を確立できずウジウジと他者需要願望…
飛竜隊におけるフランとエレンのはなし。 フラン編はグリザイア蒔奈√と類似。努力が報われる成功体験を積ませ自己肯定感を育成することがテーマ。 エレン編は輪姦され娼婦となった女が小銭を稼いで資本蓄積し小料理屋でも始めるかという夢が語られる。 いず…
現実世界から目を背け続けてきてしまった女性を救済するはなし。 資産家の娘として育った不幸な少女が、何もしないことを選び続けた結果の歪み。 そんな少女は自分のワガママが、主人公くんとピンクをぼっちにさせたと思い込む。 現実と決別するため過去の清…
人間関係が希薄だった少年少女が相手に踏み込む勇気を得るというおはなし。 先天的に異能を持つ主人公くんと魔法少女の綾地さんがお互いの秘密を共有しながら情交を深めていく。 現世編では諦念に縛られ動けなかった主人公くんが綾地さんと協力しながら主体…
神鳳先輩シナリオは「死神のバラッド」。 死者と向き合い続け心をすり減らす少女を救え。 神鳳先輩は数百歳を優に超えるBBAで死神「エレオノーア」を内包している二重人格。 不死と永遠の命を持つ寂しさ、異種婚、死者の未練などが描かれる。 最後は死神人格…
イノセントガールのかがりシナリオは「才能と個人」をめぐる問題。 無表情系天才肌芸術ヒロインが求めたのは才能の評価ではなく人格の承認。 天才として特別視されることを嫌う少女自身を肯定せよ。 個別の序盤まではかなり面白かったのですが、途中でシナリ…
カルマルカサークルのグランドエンドは「過去の自分を受け入れる」おはなし。 過去も未来も書き換えられる「刻の調べ」を抹消させましょう。 過去の罪や悲しい現実があるからこそ、未来を紡いでいけるんだ。 あー、私も過去の自分はあんまり受け入れられない…
カルマルカサークルの高坂夕姫羽シナリオは「アイデンティティ拡散の危機」。 自分の生きる意味を喪失し、この世を等しく無価値と断じる少女を救済せよ。 不自由なく生きられる管理された箱庭を選ぶか、主体性のある茨の道を歩むかを決断する。 生きる意味な…
天色アイルノーツのシャーリィ√は「存在の不確かさ」と「自己卑下による正当化からの脱却」。 「世界の不安」に怯える少女を救済し、いじめ問題により担当生徒を他校へ転出させてしまった哀れな男を解放せよ。 救済された同人腐女子がクラスメイトを引き連れ…
何にせよ、やっぱり面白いなぁと思ってしまうグリザイアシリーズ。 グリザイアの楽園の「ブランエールの種」√は、「少女救済のその後」のはなし。 前作で主人公によりトラウマから解放されたヒロイン達が、今度は逆に主人公を救済するというパターンです。 …
『大図書館の羊飼い』では小太刀ルートから、各ヒロイン個別に分岐できます。 そこでは基本的な流れはほぼ同じで、個別ヒロインから主人公が肯定・承認・救済されます。 そしてお決まりの父親と『暗夜行路』してたら『和解』しちゃった!が発動。 羊飼いは社…
先輩ルートは「自分の居場所」がテーマ。 甘やかし系年上ヒロインの場合、主人公くんが人格的に成長しないという負の法則が発動しました。 また、覚醒しても子どもっぽい独自理論を展開している姿を見せつけられます。 そして最後は暴力で解決するという安易…
『この大空に、翼をひろげて』の羽々根小鳥ルートは、挫折した若者が生きる目的を見出すおはなし。 テーマとなるのが、身体障害者の「自己否定」と「家族問題」です。 社会不適合者の少女を救済することで、プレイヤァの自己肯定をはかろうというモノですね。 羽…
ドラクリオットのエリナ√は、ロシアの軍事技術班介入阻止作戦。 ロシアビッチっ子がオープンハートするまでは結構楽しめたが後半は失速ぎみ。 個人の凄惨な過去→受け入れてフラグ成立→社会的な問題発生のありがちパターン。 エロ担当なアホっ娘だが、キャラ…
「はつゆきさくら」のあずま夜シナリオは、「過去の自分と向き合う」おはなし。 トラウマを負った若者がPTSDを発動させながら、もがき苦しんでいく。 現在の自分を構成しているのはかつての自分がいたからこそ。 どんな煩悶とでも向き合い、それを受け入れる…
こんな娘がいたら僕はもう……!の綾菜シナリオはキャラゲー幼馴染プロット。 幼馴染プロットで何より重要な過去回想でのフラグ構築が不完全燃焼で残念。 綾菜の性格の変容と「一年前の事件」を契機に何故綾菜が透に尽くそうと思ったのかの経緯はもちっと深め…
『死神の接吻は別離の味』のほのかシナリオも主題は変わらず女の為に生を肯定するはなしだ。 取られる物語の筋書きは、ほのかが親友の想い人に惚れてしまい寝取って結ばれ、親友ヤンデレ化。 ほのかのキャラクター表現は可愛いけど、やっぱりシナリオは淡々…
引っ込み思案で自分に自信が持てず、いらん子だと思い込んでしまう女の子を支えるおはなし。 津屋崎湖景のキャラクター表現とフラグ生成過程 津屋崎湖景は妹後輩で、主人公くんをいつも慕って子犬のよう。頭を撫で撫でされるのが好きで、お役に立ちたいとし…